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瀬戸スキー協会私設応援ブログ

プーシキン美術館展

愛知県美術館で開催中のプーシキン美術館展に行ってきました。


まだまだ6月23日までやってるんで、そんなに混んではいなかったです。(名古屋人達は終わりがけに集中するので)


エルミタージュもそうだったけど、美術館展となると、
ロココからロマン、印象派から20世紀までと、時代ごとに分かれていて、多彩な展示で変化にとんで面白い。
宗教画は見るたびに、なぜ人の皮がこんなところに???とか、疑問符だらけだし、
『スザンナと長老たち』なんてのは、解説によると、貞淑なスザンナが沐浴をしているとそこに好色な長老達が言い寄っていく図(ダニエル書にある話らしい)・・・・ダニエル書って何???状態、絵はきれいだった。

『カンダウレス王』は、美しい自分の妻の裸体を友人に覗き見させている(え〜〜っ?)図で、しかも物音を立てて妻の怒りをかう。(ギリシア神話ヘロドトスの書にある話だそうだ)
えっ!ヘロドトス?ふ〜〜ん、ってつたない歴史の知識を総動員させていく。
描かれている時代と、描かれた時代を結びつけながら、めぐっていきます。


今回一番気になったのは、シャガールの『ノクターン』(当然画はないので見てきてください)、こんなに近くでシャガールを見たのははじめてかも・・・
亡くなった妻が馬に乗って空を飛んでいる絵なのだけれども、
3年前に亡くなった妻がなんで花嫁姿なのだろうとか、
どうして街並みが真っ赤なんだろうとか、
蛇頭で二本足の描かれきれなかったこの下書きは何だろうとか、
挙句の果ては、花嫁の足元のベレー帽の横顔は心霊写真?とか、
突っ込みどころはモリモリでした。


およそ芸術鑑賞とは程遠いものですが、楽しかったです。